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C.nobilior の旅2008.Aug.  


2008年7月末から8月初めにかけて、念願のC.nobilior カトレヤ ノビリオールの自生地を訪れてきました。
気温は18度から25度で昼夜の温度差はさほど感じられませんでした。大きく分けてノビリオールはブラジルに
2種類が生息しています。1つはブラジルの中央部トカンチンに自生するvar.amaliae アマリエタイプで今回見学に行ったのは、マットグロッソ ド スールに自生する tipo マットグロッソタイプです。以前に行ったアマリエは大株が少なく40度と言う過酷な条件下でしたが、今回のマットグロッソタイプでは大株もたくさん見つかり、お花も満開状態の株がいたる所で見れたのはすごく幸せでした。これほど群落で開花しているカトレヤを見ることはもうできないかと思えたのでした。では 少しですがその旅にお連れしたいと思います。
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今回はエミレイツ航空を使ってドゥバイ経由でブラジルサンパウロへ行ってきました。
ドゥバイは近年訪れてみたい国の上位にランクしている近代的な建造物とショッピングで
有名な都市です。関空から9時間で到着 空港内でトランジットが5時間 ドゥバイの空港
内は快適で24時間営業免税店も夜中の2時でも賑わっているのだ。ここからサンパウロ
まで15時間の長旅となった。やっぱリブラジルは遠いのです!

   



  

今回ブラジルでお世話になったのはベラビスタオーキッド社長のMr.アンオニオシュミット氏です。
今回は誰も連れて行かないという秘密の場所を案内してくれると言うので期待満々!
乾期で雨が降らないと言っていたのに昨晩は雷を伴った大雨!朝起きたら晴天でした。



  

ランチ用の食材を買って出発!たいていは山で気軽にらべれる様にパンとハムとチーズです。
そうそうピンガーと言うお酒も欠かせません!アルコール度数が30度くらいあるロこのお酒です。
  
  

大きな隆起台地の向こうはボリビア 広大なブラジルを感じるショット!ピンクの綺麗な木はイッペの木です。


  

昨晩雨が降ったばかりと言うのに車が通ったあとはご覧の様な土煙りとなってしまいます。


  

いきなり道端の木にノビリオールを発見!しかもお花付きで!これは期待がもてると感じた瞬間。


  

嘗て訪れた旅同様 私有地に入らせてもらっての見学、知り合いの牧場からいざ出発!
牛ちゃんのフンには気をつけましょう!

  
  

いきなり!いきなり!こんなものが目に飛び込んできた!牧場内の古い木に直径が1m弱はあろうかと言う
大株のノビリオール。「あやー= こりゃー参ったぁ」


  
  

次々と大株を発見!家のはこんなに咲かないのに・・・
葉のない木にこんな状況で咲いているから花が咲いていればすぐに見つかちゃいます!


  

なかなかアップで撮れる状態のものは少ないのです。まだ若い株のようです。
  


  
  
   群生株を発見地面から8−9mの木にしっかりと着生していた。花は満開状態です。


  

いい花っぽいのですが大体はこのように花は谷を向いて咲いているのでバックからしか撮影できない!
バック美人に終わるか?しかしいいペタルですね。

 
  

  綺麗に展開していた個体です近寄ってみたらリップがダメでした↓残念=。




見事に並んで開花していた大株です。本当に綺麗です。
自然でこんな情景見たらどうします?








2mくらいの高さに今にも落ちそうな感じで咲いていた個体。良く見るとリップの筋が少ない?




これはチポタイプなのでこの色彩は希少なものですね!





ほとんどの花は2週間くらいで虫に食われてこんな状態になってしまうようです。
食べているところは発見できなかったので何の虫かはわかりませんでした。





これはなかなかの個体じゃないでしょうか。色も濃いしペタルも広い でもリップが巻きます・・・
なかなかパーフェクトな個体は見つかりません。





マットグロッソからパンターナルにかけての地域は動植物の宝庫です。
いまでもラッキーならこのような美しい鳥たちや小動物にも
ばったり出くわします。
 

インコの種類 右は巨大な青色のオウムでキツツキの巣を取り合いしているようでした。





比較的暗い所に咲いていた個体です。良く展開した巨大輪でした。




遠く離れた木に着いていた個体をズームで狙いました。これもリップが巻いてますが
ここまでの花はなかなかないのです。




あっという間の4時間でお腹がなりだしたので牧場まで戻って皆でランチ!
ピンガーも入ってお話にも花が咲き楽しく過ごしました。
このような楽しみ方は南米の方は上手です。





慣れると美味しい ブラジル家庭料理です。           喉が渇いていたのでビール(セルベージャ)飲み過ぎ=!
豆を使った物が主流です。                      午後の部大丈夫なの?








「岩に着いているノビリオールを見たことが有るか?」と尋ねられ
「そんなものあるはずがない」といったら「連れて行ってやる」と言われじゃあVAMOS!と言うことで
岩の谷へ向かいました。まるでインディージョーンズの世界?




信用していなかったのに・・・言葉が出ませんでした。
高さ20mあまりの岩のけれ目に、見事に大岩に根を張り巡らせたノビリオール。絶景です!
根の長さは3mほどもありまるで「くもの巣」   信じられますか?この光景。





少し引いたアングルで!かなりの存在感です。花が咲いていれば良かったんですが。





やはり過酷なのか?枯れて行くバルブもあります。





岩に着くノビリオールがある風景大岩の上に上がるとオウムが群れで飛んで行く・・・
そこは壮大なスケールでした。



右からマースさん 土地の持主 私 トニーニョさん。で記念写真




ノビリオールはこんな木が好き まるでレゴ(おもちゃのブロック)の様な木肌。実はこの部分に水を蓄えているので
ここに根が張るのです。自然の力は凄い!
イッペと言う名の木が大好きでイッペにも種類がある。黄色の花は6-8種類 その他にピンク・白・緑花が有る。
    



日を浴びていもち良さそうなノビリオール。




ノビリオールの自生地にはシルトポジュームが多く自生していた。それも巨大な株ばかりだ。




黄花のイッペの種類です。遠くから見ると桜の様で大変きれいです。




こんなものもいっぱい出くわす。アリの巣              アルマジロの巣




これ日本の冬山ではありません。これが乾期(冬)のマットグロッソのジャングル。
落ち葉はカラカラで踏むと音が鳴る。こんな環境だから花が有ればすぐに発見できるのです。




撮影も大変です。時にはいい花が見つかるとどうしてもアップで撮りたいので
木に登って近くでパチリッ!こんな時にアリなんかが靴から登って来て
あとから大変な事になるのです。




 登って撮影したかいがあった個体。このレベルはめったにないのです。初花のようです。




これは1mくらいの細い木に着生していた個体。これも初花でした。






綺麗な夕暮れせまるジャングルですがこの大きな木お中央左側に大きな黒い塊が写っていますが
実はこれノビリオールなんです! なんて贅沢な景色でしょう。




夕飯はファウストさん自慢の香辛料を使った手料理。これはおいしい!
でも作っている工程は見ない方が良い。




忘れられないワンショットになりました。また次に来る時にここでこうやって私たちを歓迎してくれることを願って。。。
彼らはこの土地が好きで、決して採取はせずに毎年1-2回訪れてはこうやって自然のノビリオールのお花見を楽しみに
しているようです。当然ながらそこには遠く離れて暮らす友人とのおしゃべりやふれ合いを大切にしているブラジリアン
スピリッツが根底にあるのです。